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RAOとのお付き合い:お仕事編

「RAOで仕事をするのは大変でしょ?」


先日、素朴な質問をいただきました

確かに(笑)


RAO術後、医師からも「PT無理でしょ」といわれました&へこみました(笑)


そこで、RAOを受けた後について少しお話しようと思います。


さて、私がRAOとうまく付き合えてきたか…?

といえば、上手ではなかったと思います。PTですが、決して良いお手本にはなりません(笑)

リハの知識があっても、その前にやっぱり1人の人間。

ココロがうまく付き合えていなかったなあと思います。


「重いものをもってはいけない」ことは、股関節疾患には大前提。


でも、介助も多いリハの仕事をするには避けて通れない場面です。

ですから、私が臨床で働くためには、股関節への影響が大きい場面ではスタッフに協力していただいたり、

私にできる負荷の仕事を考えていただく必要がありました。


スタッフの理解と協力が不可欠です。

スタッフの方々には、本当に感謝しています。


さて、どんな風にRAOとのつきあいがヘタだったかというと、

やはり「気負い」がありました。

患者さんと接するときには、患者さんのありのままを受け止められたらと努めていても、自分のことは自分のありのままを受け止められずにいました。


「みんな(スタッフ)と同じでなくては」といつも思っていました。


もし、~RAOでPT~ の先輩が目の前にいたら違っていたかもしれませんね。

RAOをしたとはいえ常に注意が必要です。
ですから、リハ室だけでなくとも、あらゆる場面で事情を説明し、ちょっと手を貸してもらうことが必要です。


それを毎回、伝えることやお願いすることは、とても気が引けることでした。
だから、伝えないで無理をすることも多々ありました。


そして、「体で劣る分、腕を磨く努力をしなくては」
とさらに、気負っていました。


振り返ると、わたしと同じだけ、それ以上にスタッフも気を使ってくださっていたことがよくわかります。


そんなさなか、PTを辞めようと決心した出来事がありました。

「あなたがいると健常者のスタッフに迷惑だ。障害者は体が持たなくなったらやめるしかないんだよ。
迷惑をかけてまで働く気?」


「障害者を雇っていただけありがたく思え。どの仕事でも、股関節が悪いって言えば雇ってもらえないだろうから、一生、股関節が悪いことを隠して生きていったほうがいい」


ショックでした。


細かく心情をつたえることが今も辛いので控えますが、
出来ることに努めてきたけれども、やはりみんなとまったく同じでなければいけないのか…
障害者は迷惑…


そのときも、しばらくも、相手の立場にたって考えることができませんでした。


数年たって、いろいろな方と話す中で、今やっと相手の立場や、それが臨床ではひとつの事実であることも受け入れられるようになってきました。


それもそうか、ならどうするか(笑)って。


今思うのは、
もし、この十数年の経過の中で、ピアカウンセリングのような機会があれば、
もしかしたら考え方や働き方、ココロの苦しさが違っていたかもしれません。



RAOのかかえる問題は、一見、外見からではわからないことが沢山あります。

そんなとき、それを表出し、共有できる場所がもっと身近にあるといいなと思っています。



「痛みや、障害を抱えていても、職場で言い出せないのよ」


患者さんからよく耳にするそんな気持ち、共感しています


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いまでもできないこと

RAOをして17年

大概のことはできますが、いまでもできないこと、やりにくいことがあります


みなさん個人差はあると思いますが、ご参考までにわたしの場合です


やりにくいこと
・術側の爪きり : 可動域は問題なくても、股関節を曲げた状態に維持しておくことがちょっと大変

・術側のブーツの脱ぎ履き : 靴下は履けますが、ブーツは大変。
 履くときは、ちょっと脚を手で介助してブーツの中に脚を入れてあげますが、
 脱ぐときが大変です。これもまた、股関節を曲げた状態で維持できないので(筋力)、手で介助して脚を引きだ しますが、踵が脱ぎにくいちょっとタイトなものはアウト!
 試着時は、店員さんに事情を伝えヘルプです。

 
できないこと
・スキー : 何度か挑戦しましたが、股関節の内外旋の筋力が低下したため、板をコントロールすることができ ず、方向転換が大変。特に、転倒したときは板を持ち上げるだけの筋力がないために、まったく身動きがとれず に他者にヘルプです。
 まだ、両足を板に固定しているスノーボードの方が動きはらくでした。

・長い距離を歩く

術後数年後、一時は、様々なスポーツや小さな登山もしましたが、
予後を考えると控えざるをえないかなという状況です。



 

X脚を予防

X脚(外反膝)の方をよく拝見します


私も術側は、術後さらに外反がみられるようになりました


原因はいろいろありますが、

・股関節のお尻側の外旋筋群(つま先から足全体を外に向ける)の筋力低下や内旋筋との関係

・中殿筋という股関節の安定に重要で、足を横に開く筋力の低下により
 その上を蓋っていて中殿筋と同じく足を横にひらく筋の筋膜張筋が過剰に働いてしまうことにより
 膝が内側に入ってしまう(内旋)
 :(固定筋であるインナーの中殿筋の働きが弱いために、アウターの筋膜張筋・腸脛靭帯が代償的に過剰に働いてしまうのですが、筋膜張筋は内旋筋でもあるので、膝が内側に入りやすくなってしまいます)


そこで、簡単にできるX脚予防


よく用いられるのが立った状態でのエクササイズです


足の裏を地面につけ、
立った姿勢で、お尻を引き締めます
このときに注意することは、腰が反り返らないこと
やや骨盤を後ろに倒し、背中の筋肉が過剰に働かないようにしましょう




立位で股関節痛みがある方などは避けましょう


(筋膜張筋の代償による場合はもちろん、中殿筋の強化も必要です)



股関節が悪くなくても、
歩くとき、ちょっとX脚傾向かなと思ったらためしてみてはいかがでしょうか


X脚による、膝関節症の予防にもなります





かかとをつくと、お尻の付け根が痛いよぉ~ そんなとき

歩くとき、かかと(踵)をつくと、お尻の付け根が痛い!



股関節や下肢に問題があると、さまざまな理由から踵をつくとお尻の付け根が痛くなることがよくあります。




そんなとき、ちょっと見落とされがちだけれども、とっても重要な場所があります。


それは、

「仙結節靭帯」です。


これも、検索して画像をみていただければわかりやすいと思います。

仙骨と坐骨結節を結んで斜めに走っている靭帯です。



歩くときに踵をつくとお尻の付け根が痛い と

いうと、つい大腿二頭筋という筋肉のついている坐骨の部分や、梨状筋ばかりに注目されがちですが、

この「仙結節靭帯」も結構ゴリゴリになっていたりします。


慣れると解りやすいのですが、

仙骨の下の角から坐骨にむかって(画像検索してみてください)、下外方に走る線維を見つけてみてください。


もし、そこが硬くなっていたりするようでしたら、その線維を横切る方向に軽く圧を加えるだけでも
硬さが少しとれたりします。痛みも軽減することがあります。

しかし、もし、痛みが悪化しそうだったり、ちょっと触るだけでも痛い場合は無理に行わないで専門家に相談してくださいね。



痛みの治療は、いつから痛いか、強度はどのくらいか、過敏性はどうか、自律神経症状は、どのような痛みかなどさまざまなことを踏まえて、痛みの治療の順番や程度、方向などを決めていきます。



忘れ去られがちなお尻の痛みについてでした

良眠のために腸腰筋ケア☆

良眠のために、毎日かかせないのが

「腸腰筋ケア」
  


歩く時に足を持ち上げてくれる筋肉です。

この筋肉は実は2つの筋肉からできています。

大腰筋 ⇒ 腰の背骨~大腿骨をつなぐ
腸骨筋 ⇒ 骨盤の内側~大腿骨をつなぐ

こんな位置にあります。
詳しくは「腸腰筋」で検索をすれば、画像がすぐに出てきてわかりやすいと思います♪


何がポイントかというと、
股関節をまたいでいるということです。

体の前面に、股関節をまたいでつながれているため、股関節を曲げるように働いてくれます。


ただこの筋肉、とても硬くなりやすく姿勢にも影響を及ぼしやすいのがちょっと注意。
股関節疾患がなくても、常に座る生活をされていれば、誰でも縮こまりやすいんですね。
股関節疾患ですと、
臼蓋の浅さの問題や、筋力のバランスの問題、いろいろな問題から「腸腰筋」はより縮こまりやすいのです。


腸腰筋が硬くなると、どうなるか?
先ほどのように骨盤や腰の骨にくっついているので、
・骨盤の前への傾きが大きくなる
・腰が前に反りやすくなる

そうすると腰痛がおきやすかったり、立っていても疲れたり、
そして仰向けに寝ても腰が反っていて(仰向けに寝て腰の下に手を入れると隙間が多い)仰向けに寝ていることが疲れてしまうんです。


なので、わたしは「腸腰筋ケア」は毎晩かかせません☆
寝る前に少しでも弛めてあげてから寝るのと、そうでないのでは全く楽さが違います♪



では、どう弛めてあげるか☆

”腸腰筋ストレッチ”で検索していただくと立位で足を前後して伸ばしていく画像が多く出てきます。

でも、これは股関節が悪い(関節周囲の筋力が弱く、他にも硬い筋がある)私はいろんなところが逆に疲れてしまいます。

私はベッドの端から足を下ろして、自分の足の重さと重力でストレッチしています。

☆☆☆

ベッドの端からストレッチしたい側の足を下ろします
もう片方の足をまげて抱えます(これにより、腰が反らない姿勢を作ります)
もし、もう片方の足を抱えることが禁忌だったり、制限があって難しければ膝をたてるだけでも違います。

このときの注意は、

ベッドから下ろした方の足が床に着かず、ぶらぶらしていない方が良いと思います。
ぶらぶらさせて行うものも紹介されていますが、無理なストレッチは体が驚き筋肉が硬くなってしまうことがありますし、どうにもこうにも動けない~!なんてことになっては困るから。

足がつかない場合は、椅子や本を重ねたりして足がつくよう無理のない環境を作ってみてください☆

そして、反対の足を曲げても腰が反っているときは、背中の下に布団や座布団などを入れてちょっと体を起こしているような姿勢をつくると腰が反らない姿勢がつくれます。



この姿勢で体調に合わせ
数秒~30秒程度を数回繰り返しています。
(曲げるように筋肉(腸腰筋)を数秒、弱く収縮させて、その後で力を抜く方法もあります。)


あまりにガチガチのときは、いきなりこのようなストレッチはせず、
仰向けで、弛めたいほうの足をちょっと曲げて、骨盤の内側のへりにゆっくり圧を加えて弛めています。
これで、終わりにする日もあります。



うまく説明できず、トホホ
ですが、股関節疾患の方が少しでもゆっくり寝られたらいいなあと思います。



注)
リハビリもそうですがケアに大切なことはみんな状況が違うということです。

同じ疾患名でも、お隣さんはこんな治療、そのまたお隣さんはこんな治療と違ってきます。 

手術からの時期や、姿勢、動作、関節の状態、痛み、筋や他の組織の状態、画像など
様々な情報を評価して、原因を探って、どのような治療を選んでいくか考えていきます。


全ての方に合う方法をお伝えできませんが、
この方法がお役に立つ方がいらっしゃれば幸いです


この方法が使えなくても、いろいろな方法があります。
腸腰筋が硬いなあとお悩みの方がいらっしゃいましたら、ご自身に合うセルフケア方法を担当のリハに相談してみるとよいかもしれません。


術後の、筋や他の組織の再生が不十分な時期は避けてくださいね。
関節の状態によっては向かない場合もあるので、良い方法を相談してみてくださいね。

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Summer Tirol

理学療法士

学生時代、19歳にて右RAO(寛骨臼回転骨切り術)を受けました。

理学療法士を目指す中、医療従事者を目指す1人として、1人の患者として綴った日記です。

途中、痛みと試験ですったもんだしますが(笑)、
沢山幸せももらった時間です。


RAOの術後経過だけでなく、医療者側からは見えない患者様の心や体の痛みが届きますように。


患者様や、ご家族、そしてこれから医療の道を目指す方、医療の道にいらっしゃる方、どなたかのお役に立つことができましたら幸いです。

* 16年前のオペですので、プロトコールは現在とは異なると思いますがご了承下さい。

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Author:Summer Tirol
理学療法士

学生時代、19歳にて右RAO(寛骨臼回転骨切り術)を受けました。

理学療法士を目指す中、医療従事者を目指す1人として、1人の患者として綴った日記です。

途中、痛みと試験ですったもんだしますが(笑)、
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